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ナブラチロワの必勝テニス

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

今週4月9日、イギリスで行われたITFの試合で0-6.0-5から逆転する
という試合があったそうです。

ランキング400位台のタラモーラというイギリスの選手が、第一セット0-6
で落とすと、第二セットもあっという間に0-5、しかも30-40のマッチポイント。

ところが、ここから奇跡的に盛り返し大逆転したそうです。

イギリスの試合で、イギリスの選手だったので、先日日本で行われたITFの試合も
そうそうだったのですが、周りの母国選手に対する声援もあったと思います。

実は、その事と後ほど関わった話になりますが……

レジェンドプレーヤーの1人、マルチナナブラチロワの
「ナブラチロワの必勝テニス」を紹介したいと思います。

 古いですが、良い本です。

この本は、昭和62年にダイナミックセラーズから発行されたもので、かなり
昔に、ブックオフで108円で購入したものです。

これは自伝ではないのですが、ナブラチロワ自身がストロークやボレーなどの
ショットの解説や自分自身が行ている練習方法などを紹介していて、とても参考に
なったので久しぶりに読み返した次第です。

もちろん、ラケットなどのテニス用具の解説は「古いな」と思う部分はありましたが
、今でも十分通用する内容だと思います。

今まで、このブログでいろいろなトッププロの自伝を紹介してきましたが、ある
共通点がある事に気が付きました。

その一つとして、彼らは元々メンタルが強いという事です。

何かしらの、メンタルトレーニングやメンタル対策をした、という記述が
ほとんどありませんでした。

ナダル、アガシ、シャラポワ、マイケルチャンもテニスの練習の話はたくさん
出てきたのですが、メンタルで何かした、という事はあまり語られていませんでした。

そもそも、彼らの強気さは尋常でない事は文面からや実際のプレーからも読み取れますよね。


でも、このナブラチロワの本には、その対策や必要性、テニス用のメンタルトレーニング
の方法等の記述があり、我々一般人にはより参考になると思いました。

「メンタルは、その日にスイッチを入れて集中しようは絶対ダメ。事前にトレーニング
や準備が必要」という言葉は、身に沁みました。

また、意外だったのは、一番苦手だったのはウィンブルドンで理由は、イレギュラーが
多く対応が大変だったそうです。

5回も優勝しているので、てっきり相性が良いのかと思っていました。

さて、先程の話に戻りますが、大量リードした時の対処法に近いことも書いてありました。

めちゃくちゃ強かったナブラチロワならではだと思いますが、相手の恋人が見てようと
家族が見てようと、そのまま勝ちきること。

ナブラチロワ自身が、相手に大量リードして、恥をかかせたら悪いと思い緩んだため
何度か大変なめにあったそうです。

チャンピオンになりたければ、殺しの本能をもって勝ちきれとのこと。

そんなのは、ナブラチロワほど強いから言えるのだと思います。

この本自体を見つけて読むのは難しいと思いますが、アマゾンなどでは販売
しています。(結構高額ですが(;'∀'))

やはり、プレーヤー自身が書いた本はダイレクトに参考になります。
これからも、古いものから新しいものまで、機会がありましたら紹介していこうと
思います。

テニスの道を極めようとする方は、誰の本でも良いので是非読んでみて下さい!!。