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レンドルのチャンピオンテニス

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です!。

今回も自粛期間中に読んだ本を紹介したいと思います。

今回は、ちょっと変わった本になります。

「レンドルのチャンピオンテニス」

この本は、1986年にCBSソニー出版から発行されたレンドル自身が
書いたテニスのレッスン書です。



最近ではマレーやズべレフのコーチとして姿を見せてくれますね。

この本は、レンドルがストローク、ボレー、サーブなどの基本ショットを
自身の写真とともに解説、ダブルスやシングルスの戦術やメンタルについても
記載されています。


私は、イワン・レンドルのプレーをリアルタイムで見ていたのですが、令和の
現在では知らない人も多数いると思うので、簡単に紹介したいと思います。


グランドスラム通算8勝。


ツアー優勝回数が94と、これはジミー・コナーズ、フェデラーに続く
3番目の記録です。

1984年の全仏決勝、マッケンローとのフルセットの試合は記憶に残る
名勝負で、今でもユーチューブで見れますね。


そんなレンドルが書いた本ですが、技術指導の部分はレンドルが言うことも
ロンドのコーチが言うことも差がないと思います。

前回紹介した松岡修造さん本にも書いてありましたが、世界のトッププロも、
一般のテニス愛好家の指導法も変わらない。


参考になるのは、ジュニア時代どのような練習してプロになったのか、

日頃の練習はどのような練習を何時間くらいしているか。

練習内容やトレーニングは、どのようにしてたのか。

どのようなメンタルで試合に臨んでいるのか。


このような事は、本人以外は知りえないので、こういったトッププレーヤーが
書いた本は貴重なのです。

まず、ジュニア時代は両親が国のトップ選手だったため、両親が練習するテニス
クラブに幼少の頃から連れていかれ、そこで相当な練習をしたそうです。

本人が言うには

「相手がいればコートを離れることはなかった。相手がいなければ壁を相手に
ボールを打った」

基本的に練習は1日3時間。

各ショットをどのように練習したかは、自分が練習した方法を、ショット解説に
合わせて記載されています。

テニス以外のトレーニングは、短い距離のダッシュを繰り返し、エアロビクスを
取り入れていた。


この本は、1985年全米オープンの決勝、マッケンローに勝った試合を背景に
していて、その裏側も知ることが出来て良かったです。


世界ランキング3位になってもバックハンドに自信がなく、コーチと猛練習して
スキルを上げて、その決勝で役に立ったと書いてありました。

メンタルコントロールの、レンドルの独特な方法は面白かった。

グランドスラム決勝で4連敗したレンドルはメンタルが弱いと指摘されていました。

そこでレンドルは

「もうあの試合は負けた。これからやるのは練習だ」

と思って試合に臨んでいたそうです。

何だか変わった方法ですが、それからグランドスラム8勝したわけですから
レンドルにとっては正しかったのでしょう。

そんなレンドルの本ですが、数があまり多くありませんが、アマゾンで
ゲットできると思います。

これも、テニスコート以外で上達に繋がる1冊だと思います。