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テニス肘の治療と予防

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

日曜日の東レパンパシフィックオープンの決勝は、久しぶりに大坂なおみ
が優勝して、復活してきたなという印象を受けました。

今年1月の全豪オープン優勝から、これといった成績を残していなかったので
嬉しい限りです。

パット見、かなり良い状態になりつつあったので、今アンドレースクと試合を
したらどうなるか興味が湧きます。

一方、錦織ですが、なんと肘痛のため楽天ジャパンオープンを欠場。

私の友人で来月のフェデラーとのエキジビションマッチのチケットに当選
したものがいて、今からどうなるか不安に思っているようです。(その後欠場に)

確かに、全米オープンでデミノーに負けた試合はいつもの錦織ではなかった
ですね。

さて、今週はそれに関連して、その肘痛についてお話ししたいと思います。

 テニス肘の治療と予防
この本は、昭和55年に保険同人社から初版が出版され、私が所有しているのは
その4年後の第5版です。

かなり古い本のように思われますが、ヤフオクで数千円、アマゾンでも多数
販売されているテニスエルボ―の対処法のバイブルとも言える本なのです。

私は、幸いにしてテニスエルボ―の経験はありませんが、生徒の方や仲間内
にはかなりいて、現在のテニス愛好家やプロプレーヤーには数多くいると
思われます。

しかしながら、何故かそれに応ずる有力な専門の本が、これ以外見当たらない
のが、現在でも流通している理由だと思います。

驚くのは、テニスエルボ―が初めて欧米の医療雑誌に取り上げられたのは、
1873年、日本ではまだ江戸時代でかなり昔からテニス愛好者を苦しめていた
疾患だという事がわかります。

この本によるとテニスエルボ―の原因は、前腕、上腕の筋力不足、
ウォーミングアップアップ不足、要するにすぐゲームする人、インストラクター
の指導を受けた事が無い人、

使用しているラケットやガット、またプレー中のミスショットが原因としています。

ラケットについては、重すぎるのはもちろん、軽すぎるのも良くない(この本では
315g以下(これに関しては、ちょっと古いかもしれません)は、なってしまう可能性ありとのこと。

強いボールをたくさんヒットすると痛める、ミスショットはラケットの真ん中で
打っていないので、それが多数あると良くない、と言う意味です。

しかしながら、私も長年テニスコーチをしているので以上の事は知っていました。

意外だったのは、治療法として腕を真っすぐに伸ばした状態、つまり何もしていない
とテニスをしていなくても、なかなか治らないということ。

三角巾で首から、肘を直角に曲げて吊るさないと治りが遅いそうです。

 こうして吊るすだけでも治りが早いそうです。

会社勤めなどしていると、なかなか勇気がいる格好ですが、早く治すには仕方が
ないでしょう。

また、怪我の程度によるリハビリの方法や予防についても、事細かに記載されて
いるので、エルボーになった人は必読かも。

コーチは皆さんのフォームはもちろんですが、ラケットやそのテンションにも
注意を払いますが、見落としてしまうのはグリップのサイズです。

グリップの太い細いもエルボーの原因になってしまうそうです。

そのあたりの判断基準も記載がありましたので参考にしています。

いずれにしても、怪我無く健全にテニスを楽しみたいですね。