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「テニスコートの誓い」の真実

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

昨日、男女共催大会のマドリードオープンで錦織、大坂とも負けてしまいました。

錦織は、ワウリンカに、大坂はベンチッチにともに同じ相手に連敗。

残念でしたが、次週のローマに大会に2人共出場予定ですので
全仏前に、是非とも景気づけで良い結果が残せればと期待するしかありません。

何と言っても、本番は26日から全仏オープンです!!。

さて、今週は全仏オープンも近いということから、フランスとテニスに関する
お話を1つ。

「テニスコートの誓い」というジャックルイダビッドの有名な絵画がありますね。

フランス革命時の様子を描いた絵画の一つで、現在でもルーブル美術館に
展示されていると思います。

皆さんも、学生の頃、世界史の教科書に載っていたので、覚えている方も
多いと思いますが、この絵を見て、違和感を覚えませんでしたか?。

 「これの何処がテニスコートなの」
と感じた方も多いと思いますが、考えてみれば現在のテニスの発祥は19世紀の
イギリスと言われ、18世紀のフランス革命当時は、まだ芝や土の上にネットを
張って、線を引いたコートはなかったのです。

この絵の正式名称は、「ジュドポームの誓い」と言い、ジュドポームは英訳すると
リアルテニスということから、「テニスコートの誓い」という事で広く知れ渡る事
になったのです。

 当時の風景です。

確かに、ジュドポームは、現在のテニスの原型だとは思いますが、テニスに移行して
消滅したわけではなく、現在でも世界選手権が開かれている現存するスポーツなのです。

ルールは、テニスとスカッシュをミックスしたようなスポーツで、側面の壁も使いながら
、ネットを挟んで相手とポイントを取り合うもので、面白いのは壁のひさしを転がしても
OK,ツーバウンドもOKでラケットを使って打っていたそうです。

現在の世界選手権は、偶数の年に隔年で行われ、イギリス、フランス、アメリカ、
オーストラリアでグランドスラム大会が行われるそうです。

この点は、テニスと同じですね。

こういう話しをすると、見たりプレーしたくなりますが、日本で行われている所はなく、
やるとすればヨーロッパに行くしかありません。

ちなみに、ユーチューブの動画はありますので、興味がある方は見て下さい。

 現在のジュドポームのコート

この話を覚えていて、ヨーロッパに行く機会のある方は、是非見学しましょう!!。