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グランドスラム優勝者

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

今週もテニス界から、様々なニュースが飛び込んできましたが、
まずは、ちょっと残念なニュースから……。

現在ロンドンで年末に行われているATPファイナルズが、2021年より
イタリアのトリノで2015年まで5年間、行われる事が決まったそうです。

トリノと東京が最終候補地として残っていたのは、知っていたのですが
東京にならず残念。

ロンドでの、ファイナルズ東京の観戦ツアーは無期延期となってしまいましたが、
こればかりは私の力ではどうする事もできません。

次回こそ東京に帰ってきてほしいと願います。

「え、知りませんでしたか?」
この大会の第1回目は東京だったんですよ。

次に良い話としては、現在行われているマスターズ500バルセロナで
昨日、錦織選手が今売り出し中のカナダのオジアリアシュムに快勝して
ベスト8に進出、更に勝ち進むことを期待したいです。

一方、ランキング3位のズべレフはまたも1回戦で負けてしまいました。

しかも相手は、ラッキールーザー。

一体どうしてしまったのでしょうか?。

恐らく、皆さんは錦織や大坂の勝ち負けが気になると思いますが、今年に
入って男子のトップ10の活躍は今一つで、特にズべレフは、昨年のファイナルズで
優勝して、このブログで今年はグランドスラムを獲りそうだと書いたのですが、
現状は不調と言わざるを得ません。

また、ケビンアンダーソンも肘の怪我の為、クレーコート全試合を欠場すると
発表がありました。

先週のモンテカルロで錦織は、600ポイント失ったにもかかわらず、ランキングが
1つしか下がらなかったということは、錦織にランクの近い少し下の選手も
勝てていないという事になります。

皆さんの調子が今一つですねえ。

さて、やっと本題。

少し前になりますが、月曜日にマスターズ1000モンテカルロはフォニーニの
初優勝で幕を閉じました。

 31歳でのマスターズ1000初優勝。

フォニーニにとってもちろん初めてのマスターズ1000の優勝でしたが、
今年はティームも初優勝して、さらに昨年はハチャノフ、イズナー、デルポトロが
、さらにその前年はズべレフ、ジャックソック、デミトロフが優勝するなど、
優勝者がバラけてきたと感じます。

実は、2010年から2016年は、優勝者はほとんどビック4が独占していて、
年に1回か2回違う人が優勝するくらいでした。

一方逆に、グランドスラム優勝者は、この10年ビック4とワウリンカ以外では、
たった二人しかいません。

さらにその5年さかのぼっても、やはりその5人以外は二人しかいません。

ほとんどは、フェデラー、ナダル、ジュコビッチ、マレー、ワウリンカで優勝を
分け合っているわけです。

15年ですから、60回のグランドスラム大会で、たった4回しか番狂わせ的な事が
無かった事を示しています。

ちなみに、最近5年間も上記以外に優勝者なはく、2014年全米オープン、あの
錦織に勝って優勝したチリッチまで遡ります。

それにしても、マスターズ1000も同じようにビック4とワウリンカは参加していて
(最近はマレーがいませんが)、マスターズ1000は優勝者がバラけるのに、
グランドスラムにそれがないのは何故でしょうか?。

やはり、グランドスラムは特別に気合がはいるからでしょうか?。

いやいや、そんな曖昧な事でなくちゃんとした理由があります。

そればずばり、グランドスラム大会は1回戦から5セットマッチだからです。

これは、昔から有名な話で知っていた方も多いかもしれません。

思い起こしてみると、今年の全豪オープン、錦織はベスト8でしたが、もし3セット
マッチでしたら、1回戦負けでした。

ベスト8を懸けた試合も2セットダウンからの逆転でした。

一昨年の全豪でフェデラーが優勝したときも、錦織、ワウリンカ、ナダル相手に
3回も5セットマッチをやっています。

それだけ、5セットマッチは、技術、体力、精神力が少しでも優れている方が
勝つことが多くなるのです。

とはいえ、そろそろ新しい人がグランドスラムを獲るところが見たくなりました。

出来れば錦織が獲ってくれると嬉しいですが…。

全仏を楽しみに待ちましょう。