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ITFワールドテニスツアー

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

もうすぐ、全豪オープンが開幕します。

日本人選手は、錦織、大坂選手の本戦ストレートインの選手をはじめ、予選でも
現在日本人選手が活躍しており、もしかしたら過去最多の日本人選手出場になるかも
しれません。

そんな中、本日残念なニュースが飛び込んできました。

ビックフォーの一角、アンディマレー選手の今季限りの引退が発表されました。

右股関節の不調が続きました。

先日の、錦織選手が優勝したブリスベン国際は2回戦負け、また数日前のジュコビッチ
との練習では、マッチ練習で2ゲームしか取れなかったと心配な状況でした。
場合によっては、今回の全豪が最後になるという事です。

出来ればですが、今シーズンはやり切ってほしい。

ただ怪我では仕方ありません。

さて、本日のテーマITFワールドテニスツアーですが、今年からテニスツアーが
大きく変わる事をご存知ですか?。

実は、昨年フーチャーズ大会というタイトルで6月にブログを書かせて頂きましが、
それが今年から廃止、代わりにITFワールドツアーに移行します。

その背景としては、現在男子のATPランカーが8874人、WTAが4862人いますが
これは、2013年にデーターです。

この数字については、以前紹介した「日本人のテニスは25歳から強くなる」東邦出版
か「テニスプロはつよいよ」光文社にも載っていた数字ですが、ハッキリ言って最近の
データではありません。

何が言いたいかと申しますと、要するにATPにもすそ野が広がり過ぎて把握しきれなく
なってしまったという事です。

私も、常々思っていたのですが、チャレンジャー大会以上がATPが管轄で、フーチャーズ大会
がITF管轄ですが、いづれも勝つとATPポイントが与えられるため、すそ野が広がり過ぎた
と思います。

そのため、この大会では今回から導入されたITFポイントを獲得、上位者がチャレンジャー大会
に出れるという事になり、ATPポイントは獲得出来なくなりました。

また、ATPポイントをゲットすると世界ランキングに入れますが、はたしてプロと言えるのか?。

数年前に、ITFがイギリスのキングストン大学に依頼して調査した結果、男子では336位、女子
では253位が経費食費と賞金獲得額が同等になる分岐点だそうです。

これは、上記の2冊の本にも、今月号のスマッシュにも載っていましたが、わずか全体の上位5パーセント
だそうです。

詳しい事は、今月号のスマッシュを読んでもらうとして、間違いなくATPランカーが激減すると
思われます。

750位くらいを最後尾にしたい意向があるそうですが、恐らく現在のように1000番台は
いなくなるでしょう。

ただ、いずれにしても強くなければ、やっていけない世界であることは間違いなく
プロといてやっていくか、けじめをつけるかがハッキリしやすくなるのではないかと思います。

私たちは、今後も注目していきましょう。