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錦織選手の勝負強さ

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

大坂なおみ選手、WTAファイナルズ。2連敗で決勝トーナメント進出が
厳しくなってしまいました。

今日のベルテンスに勝てば、まだ可能性が残っていますが、例え今回が
予選敗退となっても、まだまだ若いですからこれからチャンスはいくらでも
あると思います。

一方、錦織選手は現在ウィーンで開催されているマスターズ500大会で昨日
苦手のハチャノフ選手に圧勝してベスト8進出。

ATPファイナルズに出場の可能性を大きく残しています。

さて、皆さん。今年大きな大会で2回優勝している大坂選手がWTAファイナルズ
に出場しているのは当然のように思えますが、今年優勝もなく、まして、年初は
怪我の為、全豪オープン不参加、チャレンジャー大会からスタートした錦織選手は
言わば、年間ポイント上位に入る為には周回遅れでスタートしたようなものです。

なのに、最終戦ランキングでは現在10位。しかも9位のイズナーとはわずか20ポイント
8位のテームとも500ポイント差です。

何故でしょうか?。

 実は、錦織選手の隠れた勝負強さが発揮されています。

日本では、期待の大きさから決勝で8連敗、勝負弱いと言われていましたが、実際は
効率良くポイントを稼いできた成果がこのランキングとも言えます。

ウィンブルドンなどのグランドスラムは優勝すると2000ポイント、マスターズ1000、
500、250はそのポイントがゲットできますが、優勝しなくてもグランドスラム
準優勝で1200、ベスト4が720、ベスト8が360ポイントがゲットできます。

つまり、今年ベスト4が1回、ベスト8が2回の成績の錦織だとそれだけで1440ポイント。

また、モンテカルロマスターズ1000でナダルに敗れて準優勝でしたが、それが600
ポイント。

先日の楽天ジャパンも決勝で敗れてしまいましたが、それでも300ポイント。

春先にチャレンジャー大会で優勝しましたが、たしか125ポイントだったと思います。

つまり、優勝しなくてもポイントの高い大会ではある程度勝ち残ることによってマスターズ
500や250大会に優勝、またはそれ以上の成果が収められるということです。

現在、ウィーンの大会で2勝して、次はファイナルズ出場争いをしているティーム選手と
対戦です。

今年は、当初、前述しまいした2月にチャレンジャー大会からスタートしているようじゃ
ファイナルズは無いなと思っていましたが、ここまで来ると是非頑張ってほしい!!。

出来れば、最後の最後、今大会と次のマスターズパリで優勝して出場してほしいです。!!