ブログ

ダブルスフォーメーション

吉田 豊
皆さん、こんにちは。金曜日担当の吉田です。


男子は、フェデラー。女子は、セレナウィリアムスの優勝で終わった全豪オープンですが

女子ダブルスは、日本の穂積、加藤ペアに勝った、マティクサンズ、サファロワのペア(写真)が見事優勝しました。





久しぶりに、日本人女子ペアが準決勝まで進出してテレビでも放送されましたが、コーチとして
とても勉強になるゲームだったと思います。レッスンではダブルスが中心ですからね。


興味深かったのは、両ペアのフォーメーションです。

加藤、穂積ペアは、今ではあまり見なくなったオーストリアンフォーメーションをアドバンテージサイドで使ってました。

オーストリアンフォーメーションは見た目は、アイフォーメーションに似ていますが前衛の役割が違います。



上の写真は、アドバンテージサイドのオーストリアンフォーメーションですが、ちょうど日本人ペアが使っていたのと同じ
パターンです。

前衛が、左側に立っています。これは、リタ―ンのストレートに誘導させるためで、サーバーは次は、有利なフォアが打て
対して相手は、バックが打たされることになります。もし相手がフォアを打とうとすると、センターが空き、ポイントが
取りやすくなるということです。





アイフォーメーションは前衛が、低く構えて、次のリターンでは左右のどちらかに飛び出します。その際サーバーとは
サインでその方向を事前に決めておきます。

日本人ペアも、相手ペアも時折、アイフォーメーションを混ぜながらの展開でした。


一方、優勝したサファロワ、マティクサンズのペアは、日本人には、特に軟式テニス経験者にはとても馴染み深い
完全に軟式テニスのフォーメーションでした。

サファロワが後衛役でマティクサンズが前衛役。サファロワがサーブする時は、マティクサンズが前で、通常の
雁行陣ですが、マティクサンズがサーブする時は、二人とも後ろに下がって、マティクサンズがサーブしたら
素早く、ネットを取って(サーブ&ボレーという感じではなかった。)次の展開に備えると言う物でした。


特筆すべきは、このペアは過去にグランドスラム3回優勝していて、今回も優勝。

つまり、軟式テニスのフォーメーションは世界を取れるフォーメーションかもしれません。


もちろん、試合展開によって両ペアともパターンを変えていたそうですが、わたしたちも状況に応じて
フォーメーションを変える事が出来れば、勝てない相手に勝てるかも知れませんね。

今度、機会があったらレッスンで雁行陣以外のフォーメーション練習もしてみたいと思います。