ブログ

サーシャ・バインさんの本

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

今年のファイナルズ出場選手8人が確定しました。

これが終わると今年のツアーは全て終了となりますが、実質8月から
スタートしてもう終わりという事でアッという間でしたね。

来年は大会数は減ったとしても、グランドスラムの4大会を中心として
通年でツアーが開催される事を願いたい。

さて、今日は久ぶりに本の紹介をしたいと思います。

サーシャ・バイン著「心を強くする」

 昨年飛鳥新社から発行されました。

まだ新しい本なので、書店に行けば目にするかもしれません。

この本は表紙を見るとメンタル本のような印象を受けますが、実際は
サーシャコーチの自伝に近い内容だと感じました。

ご存じの方も多いと思いますが、サーシャコーチは大坂なおみのコーチに
なる前に、セレナ・ウィリアムスのヒッティングコーチであり、その時の
経験から大坂なおみをどのように指導したかが書かれていて非常に参考に
なった1冊でした。

ただし技術的なことの記載はなく、主としてメンタルコントロールだった
ので、この本の副題となったのでしょう。

女子で認められているオンコートコーチングでアドバイスした内容なども
具体的に書かれていて興味深かったです。

切ないのはコーチ解任時の話。

全豪オープン優勝後に、突然エージェントから解任を言い渡されたとのですが、
その数時間前までスタッフ全員で集まっていたそうです。

サーシャコーチは、あと5年は大坂なおみ選手のコーチをやりたかったとの事で
1年余りでの解任はショックを受けたようです。

日本では、コーチの報酬を巡てとか、黒人であるお父さんとの関係が悪かった
等の報道が当時ありましたが、この本を読むと違う気がします。

その後のサーシャコーチですが、ムラディノビッチのコーチを務め、現在は
ランキング20位代のダヤナ・ヤストムレスカという選手のコーチをしています。

ヤストムレスカが活躍すれば、サーシャコーチが脚光を浴びて、また私たちの
前にツアーコーチとして現れると思います。

その日を待ちましょう。