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新インナーゲーム(その2)

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

先週から海外で開催されている大会で、日本人選手が相次いで
好成績を上げています。

14日からストックホルムで開催されていたマスターズ250大会で
、西岡良仁選手がベスト8に、杉田祐一選手がベスト4まで勝ち残り
ました。

杉田は、250大会で初戦負けが続いていましたが、それを突破したら
ベスト4まで躍進。

また内山靖崇選手が、先週中国で行われていたチャレンジャー大会で
見事優勝し、トップ100位内、87位まで上がってきました。

日本人ランキングでは、錦織、西岡に続いてのランキングで、更に
上を目指して頑張ってほしい。

また、先日の私のブログでも紹介したしたマレーですが、ベルギーで
で開催されていたヨーロピアンオープンで、ついに優勝を成し遂げました。

普通の選手でしたらそれで復活と言いますが、マレーほどの選手なら
、マスターズ1000かグランドスラムで優勝しないと復活と言いきれませんが
その日も近いと思います。

さて、先々週に新インナーゲーム(その1)をテーマにしたブログを書かせて
頂いて、その2を次回お話ししますと締めくくったのですが、2週飛んで
しまい、さすがに生徒さんから直々に言われるようになり、今週のテーマと
させて頂きました。


簡単に、前回の復習をさせて頂きます。

人は、心であるセルフ1と体技であるセルフ2から成り立っており、テニス
をするとき、心であるセルフ1が黙っていれば体技であるセルフ2が自由に
活動できると言う話をしました。

自分の中で、セルフ1とセルフ2が戦いを起こし、セルフ2を勝たせて、心
であるセルフ1を静かにさせるのがインナーゲームの本質だ、というところ
まで話したと思います。

今回は、身体であるセルフ2に信用できる体技を習得させる、信頼できるセルフ
2、自分自身が信用できるようになるための、インナーゲーム的技術の習得法
を紹介します。

要するに、「何も考えずに、自分を信用すればいいだ」と。

しかし、このインナーゲーム的習得方法は、我々レッスンプロには耳の痛い
方法です。

技術を教えるの時に、沢山の言葉を使ってしまうと、インナーゲームに
勝てなくなってしまうそうです。

つまり、セルフ1(言葉を使う)にセルフ2(体を使う)が勝るということ。

たとへば、フォアハンドストロークを教える時に、「軸足を決めて、上体を
捻って、ラケットダウンから下から上」と教えると、プレーヤーにミスが出た
時に「足が決まってないぞ」「身体が捻れていない」と心から言葉が出てきて
しまいやすくなります。

それに付随して「しっかりやれよ」とか「何やってるんだ」など感情的な言葉が
出てきて、自身に悪影響を及ぼしてしまいます。

理想的な、レッスンとは、出来るだけ言葉を使わずに、生徒の前で、フォアハンドなら
、フォアハンドストロークを打っている様子、又は映像をしばらく見せて、握り方だけ
手を取って教えて、目の前で打っている様子に合わせて。動きながらラケットを
振らせる、それから実際にボールを打たせて習得させる、とテニスコーチでもある
ガルウェイはこの方法なら圧倒的に上達が早いと主張しています。

そのように習得すれば、生徒がミスをした時に言葉ではなく、映像が見えてくる
ようになる、キーポイントは出来るだけ言葉を使わない方がよいということです。

今でこそ、イメージトレーニングが大切で、頭で理想的なフォームを再現させる
大切さが言われていますが、当時はレッスンプロから相当な非難を浴びたそうです。

確かに、百便は一見にしかずで、言葉よりも映像の方がダイレクトに伝わりますね。

こうして、体技のセルフ2を磨き、セルフ1の心を黙らせる、そして勝負に勝つ!
と言うインナーゲームの真髄、おわかりいただけましたか。

さて、2回に分けてお話ししました「新インナーゲーム」ですが、皆さんにも
是非読んでもらいたい1冊です。

ヤフオクやアマゾンならゲット出来そうです。(値は張りますが(;´Д`))

テニスライフを充実させる、必読の1冊になることは間違いありません。