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テニスについて私たちが本音で語った本

吉田 豊
こんにちは!、金曜日担当の吉田です。

今週から、大阪で東レパンパシフィックオープンが開催されますが、
実はあまり報道ではありませんでしたが、先週月曜日からジャパン女子
オープンが広島で開催されていて、2週連続での日本でのWTAツアーの
開催になります。

でも、先週月曜日といえば、全米オープン決勝の翌日です。

実は男子のツアー大会は、全米後1週間空けてから次の大会が始まりますが、
女子はその翌日から、ジャパン女子オープンを含めて3大会がスタートします。

しかも一つは、プレミアと言ってポイントの高い大会が含まれているので、
全米オープンのような大きな大会の直後でも、トップの選手が参加しています。

「女子選手は大変だなあ」と言うのが正直な感想ですが、その分男子よりも
少しだけ、シーズンが終わるのが早くなり、オフが長くなります。

その東レですが、全米オープン優勝のアンドレースクが残念ながら欠場(理由は不明)
でしたが、大坂なおみと土居美咲は勝ち残っていて、しかも土居は全米ベスト8の
相手を倒して、ベスト8に進出!!。

二人とも、本日試合があり、このブログがアップされるころには結果がでていると
思いますが、最近は、大坂なおみ以外の女子選手が話題になる事が少ないので、
是非活躍してほしい!!。

さて、今日は久しぶりに最近読んで面白かった本を紹介せて頂きます。



「テニスについて私たちが本音で語った本」というちょっと長い名前の本です。

この本は、2009年に東邦出版から発行されたプロテニス選手のインタビューや
手記を抜粋して、一冊の本にした珍しい物です。

総勢35名のトッププロの生の声が載っていてとても興味深かった。

私は、選手自身が語った生の言葉が好きで、このブログでも数人、自叙伝や
それに準ずるものを紹介してきました。
(ナダル、マイケルチャン、シャラポア、アンドレアガシ、ブラッドギルバート
ボルグ、ナブラチロワ)

その中から、面白い話や印象に残った話を紹介したいと思います。

マリアシャラポワ
「ウィンブルドンで優勝した時は、自分の世界に没頭し、周りで起きた事は
何も気にならなかった。同じことが全米優勝の時に起こった」

ナダル
「好きな選手はフェデラー。テクニック、ファイト、精神力、準備、全ての
点でベスト。尊敬するのはカルロスモヤ」

「全米オープンの時に、ダブルスを組もうとロジャーに申し込んだけど
断られた。理由は簡単、ダブルスを組んでみたかったから。でも諦めて
いないよ。」

その後、エキジビションマッチでナダルフェデラーペアは誕生しましたが、
二人ともベテランなので体力を駆使するグランドスラムではないでしょう。

フェデラー
「サンプラスは憧れの選手、冷静にプレーしているように見えたと言われるけど
センターコートに入った時は緊張で足が震えた。あのまま最後まで接戦が続くとは
思わなかった。でも信念を持って立ち向かったからこそ勝てた。そうでなければ
結果は逆になっていた。」

フェデラーの本は多々ありますが、コメントの活字は珍しい。
ウィンブルドンでサンプラスを破った時のコメントですが、その後の事は
あまり語られていませんが、確か準々決勝でヘンマンに負けたと思います。

マルチナヒンギス
「軽いトレーニングは負荷がかからないし、自分を追い込むことが出来ない。
ガンガンやって、ハードに攻撃的に、右に左にボールを追いかけ、力一杯打ち返す
と雑念が消える。何でそんなに練習が好きかって?、私は2日テニスをしないと
身体が寂しくなってしまう。1日をぼんやり過ごすなんで出来ない。」

だから、あれだけの実績を残せたのでしょう。

ジミーコナーズ
「これまで一度もアドバイスを乞う事はなかった、自分の価値観と違った道に
進む気はなかったし、他人のコピーにはなりたくなかった。」

大変珍しいコナーズの言葉の活字。確かに彼にコーチはいませんでしたが、それで
ツアー109勝するなんて凄い!!。

ジョンマッケンロー
「1位でなければ意味が無い。2位も10位も同じだ!!。」
「自分は、いつも完璧を求めている。試合はいつも6-0,6-0で終わらせるつもりだ。」

やっぱりなーと言う感じです。
だからいつも怒っていたのですね。

サンプラス
「最近は、ベースラインでプレイする選手が多く、サーブアンドボレーは廃れてきている」

先日の私のブログ、「サーブアンドボレーはなぜ消滅したか」じゃありませんが、
選手自身も同じことを感じていたのですね。
数年前のコメントですが、今ではサーブ&ボレーヤーは絶滅してしまいました。

以上、ほんの一部ですが、やはり選手の生の声は興味深いです。

この本は10年前のもので、少し前のレジェンドプレーヤーが多かったですが、
可能でしたら現在活躍している選手で、こう言った本が発行される事を
期待したいです。